以前書きましたが、SFマガジン8月号に泉和良さんの短編書き下ろし小説『DIVAの揺らすカーテン』が載っています。
今号の特集は初音ミク特集ということでそれを絡めた小説がいくつか掲載されていてその1つということです。
ネタばれにならない程度の感想ですが一応折りたたみます。
作風は現代物の恋愛小説っぽいですが、講談社から出ている本よりはかなりSFな感じです。SFマガジンだからでしょうか。でもパンドラ掲載の短編『さよならのメテオ』は、同じくらいSFなので意図していないかもしれません。
テーマである初音ミク(Vocaloid)はちゃんと関わってきますがそう来たかという感じですね。やられました。そしてVocaloidの持つSF的特性を上手く表現していると思いました。
あと、相変わらずAM知っている人はニヤリとする仕掛けがいくつか。まあこれは読んだら気づく人は気づくと思います。
それと、扉絵としてイラストがついています。中川悠京さんと言う方が描かれています。線画っぽい雰囲気が合っていていいなと思いました。