タイトルそのままです。1話ずつ気になったところを列挙して語ることで節々に織り込まれているバックグラウンドの深淵を垣間見る試みです。
※これからゲームをプレーする人もいるのでがんばって配慮しようとはしていますが、どうやっても各ゲームのネタバレが避けられないので嫌な方はバックしてください!
第1話 エールシオン
- マスク:アンディーメンテのゲームに多く出てくる、エウテルペの王子でミサイリストのメフィスト・カカオマスの覆面を思わせる。メフィスト・カカオマスはゲーム「ミサ」および「ライヂングスター7」で中心人物の一人として語られている。また、幼少期の物語がゲーム「GGD2」で語られている。エールシオンはやはりこのマスクが一番印象が強い。そしてこのマスクからメフィストがベースになってることは、AMゲームを多少はプレーしていれば理解できるだろう。
- 金髪:金髪のキャラクターは何人もいるが、青年期のメフィスト・カカオマスの特徴である。マスクと合わせてメフィストの印象が強くなる。一方、幼少期のマクベス・ダナエも金髪である。メフィストとマクベスの両方を受け継いだという考えも可能ではあるが、二人共髪の色が作品によって変わるので難しい。
- 腰のパイプ:ミサイリストはパイプを使ってミサイルを作る。パイプ銃という武器の存在から鉄パイプのような印象受けるが、ゲーム「ライヂングスターミレニアム」で描かれるようにこれらのパイプは、エールシオンの腰にあるものと同型のタバコをふかすパイプが正しいようだ。ヒルトン炭鉱でオクタビアン・マクベス・メフィスト・ファウストの一行が見つけたのがこのパイプであり、アケローン宇宙を管理するためのキーとなるアイテムである。また、ゲーム「スターダンス」などで星士が使うのもこのパイプである。パイプは蛇を示し宇宙を司る。
- 額の黄緑色の光:エリスの列なりを想起させる。エリスはゲーム「ミサ」で語られるメフィスト・カカオマスの悪魔のミサイルを止めて亡くなった女性。エリスが持っていた緑色に発光する石はエリス石とされ、エリスの意思が宿る時空を超越した輪廻転生の因子(エリスの列なり)として転生者に受け継がれる。転生者はエリ・シシ(ミサ)、エリーゼ(ストーリーオブスペシャリスト)、エーリ(ライヂングスター7・怪盗プリンス)、エリニュス(キレムサ)、アミエリ・C・ハザーランド(SISMIC)、古島絵里(エレGY)などとても多い。エールシオンも名前がそれっぽいので転生者なのだろうが、カカオマス姓なので…因果律が収束している。
- 服の模様(開いてる部分):胸に大きく刻まれる十字はファウスト・メグ・タケハラの裝束に酷似している。ファウストはゲーム「クレイジーコロシアム2」が初出、その出自はゲーム「CSTEF」および小説「おやすみコネコ」で語られている。ファウストは上述のエリスとノーストリリアの出自から兄妹的な関係であったということで、ゲーム「ライヂングスター7」ではエリスを殺したメフィストとの邂逅を求め活動している。そんな因縁を揃い踏みした姿形をエールシオンが1人でしているのが、更にやばい。
- 唯一無二の大切な血脈:血脈が多すぎてどれを指しているのかわからない…一応メフィスト・カカオマスでいうところのエウテルペ王子の血脈を指している可能性が高い。エウテルペ王子といえばゲーム「ストーリーオブスペシャリスト」に出てくるアルフレドもエウテルペ王子の末裔であり、明示されている。
- エールシオン・カカオマス:カカオマス姓はサイモン→メフィストという形で受け継がれていることからエウテルペの血筋であると考えられる。一方エールシオンはギリシャ語で死後の楽園を意味するエリュシオンから来ていると思われるが、読み方の問題でエリシオンと読んだりもするのでエリスの列なりである可能性が高い。
- 電脳アシスト付き自転車:元ネタ探し中…見つかってません。
- スケスケの蛍光パンツ:元ネタ探し中…見つかってません。
- 記入日:3022年2月で我々のいる宇宙の1000年後である。
- 学歴・鳳凰寺高校2年:鳳凰寺一族は魔王スターダンスに使える一族で、ゲームスターダンスに登場する葵と卯月が該当する。この高校が鳳凰寺一族とどういう関係家は不明だが魔王星の勢力が西新井まで根を張っている可能性は否定できない。シーツリーに鳳凰寺一族の子孫であるキャラクターが多数登場するため、ヴィヒトレイがこの部分に絡んでくる可能性はある。
第2話 ウラン
- 姿形:何がそれを印象づけるかわからないが、ちょっと小さく幼い感じの雰囲気がゲーム「ウトナと3人の騎士」のウトナビシュティム王子をすぐに思い起こさせた。性格全然違いそうだけど。パチン!パチン!
- 額の文様:ウトナの文様と同じものである。アアグウア調査書にも記載されているが見た目の由来はその通り。ゲーム「宇宙5億年ひきこもり」のキャラにもこの文様がある。
- 目:黒目が外で蛇のような水色の目が内にあるのは、ウトナの摂政であるエアのものとほぼ同じ悪魔憑きの目である。「ウトナと3人の騎士」のエンディングでウトナと3人の騎士には壮絶な運命が降り掛かっていただけに、この組み合わせが成立しているのがやばい。
- セーラー服:ゲーム「キレムサ」や「ウトナと3人の騎士」に登場する魔王スターダンスに使える聖天使ヴィランを思わせる。ウトナは最終的にスターダンス側についており、ウランという名前からするとエアの特徴を引き継いでいるものの聖天使側の血脈の可能性が高い。さらにヴィランは魔王スターダンスと言うよりは聖天使ロマンシアに憧れを抱いていることから、ピースの出現でロマンシアの血脈が再提示されてしまい、とんでもなくこじれた構図になっている。やばい。なお、袖のセーラー服には見ない柄はウトナの服の柄と類似している。
- 腰のアクセサリー:上からエアの胸の紋章、不明、ドガの額の紋章、不明、ヴィランの額の紋章。不明な2つは流れからすると3騎士ネフィリムの残り1人ヴァルカルとロマンシアあたりの聖天使のモチーフが想定されるが確証が得られなかった。
- 足の入れ墨:ドガの足にある入れ墨と同じ文様を描いている。
- 魔王が復活した衝撃:魔王が復活するのはゲーム「ウトナと3人の騎士」のED直後であるため時系列はそこと近いと推測される。なお、ゲーム「混沌のルーシー」は明確に魔王復活以降の時系列となっていることから、ピースとの関係が気になる。が、ワームホールで因果がつながっただけなので理解が難しい。
- ウラン:名前についてはウトナとヴィランがベースであると推測される。やはり聖天使コンビの因果が強そう。あと、他の名前を普通に短くすると浦島涙もウラナピシュティムもウラナになりそうなのがウランになっているのが気になる。まあ、聖天使の関係と語呂の良さだけの可能性は大いにある。
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ウラ・ナピシュティム:ウトナがウトナピシュティムなのだが、実はゲーム「ウトナと3人の騎士」ではウトナピシュティムを分けた表記は1つもされていない。なのでウトナ・ピシュティムではなく、ウト・ナピシュテムという分け方が正しいようだ。元ネタのギルガメッシュ叙事詩を調べてみたら本当にUt-napishtim という綴りだった。思い込みで考えるのは良くない。
- チケット:チケットにあるマークとスタンプがドガの紋章と魔法陣になっている。関係は不明。
第3話 オメガ
- 黄色い耳と尻尾:やはりスターダンスの異父兄弟でありオデュッセイアとアマンディーヌの子供である天界騎士ジレンマを思い出させる。
- 薄緑の髪:ゲーム「スターダンス」のオデュッセイアの髪の色をイメージさせる。髪型は結構違う。ゲーム「キレムサ」以降は狼の姿になっているため聖天使になる前の姿限定である。
- 4つの国:スターダンスに出てくる、タナティア・ウェスタ・マーザン・ヤハンの4国。ゲーム「アールエス」などにも端々に名前が出てくるが出自が古く古代文明的に扱われる。並行宇宙なので何でもありといえばそれまでだが、ゲーム「スターダンス」は比較的他のゲーム作品より時系列が前であるという印象で、今回のオメガのいた世界はどのあたりの時系列に当たるのかが気になる。
- 7つの教えや8つの教え:様々なゲームに登場する八ノ地教とその源流にあたる七ノ地教を指していると考えられる。ゲーム「スターダンス」ではマーザンは宗教国家であり八ノ地教を信奉している。また、ゲーム「ウトナと3人の騎士」でもタナティアの存在が示唆されているがこの時のタナティアは七ノ地教を多くが信奉している宇宙連盟に所属せぬ謎多き国として説明されている。この宗教については理解が難しいが比較的ゲーム「キレムサ」あたりが説明がまとまっている。
- 桜と死の伝承:桜死美経典。元ネタを捜索中だが不明。
- 鳥使いの伝承・シシの伝承:シシ教およびゲーム「スターダンス」における魔王の転生を指すと考えられる。シシ教はゲーム「スターダンス」の時代マーザンなどで迫害されていた宗教。鳥使いによる赤き鳥による転生、エリスの列なりやエボリの罪などの宇宙における記録もシシ教の経典となっている。
- タナティア:ゲーム「スターダンス」の始まりの地であり、スターダンス、ステファニア、ロマンシアが生まれ育った土地。スターダンスED後のタナティアに関する説明はあまりされてこなかったが、どうやらタナティアが中心となった連邦国家が形成されたようである。
- 唯一王族が残存していたマーザン王家:天界の申し子の転生であるオデュッセイアとマーザンの猫人の提督ブーイブーイの子供であるヨーガはマーザンで信奉される獅子伝説の力を持っていなかった。このため民衆の反乱が発生しブーイブーイは失脚している。その後オデュッセイアと虎になったアマンディーヌの子として獅子伝説の力を持つ天界騎士ジレンマが生まれているが、彼はスターダンスとの戦いで死んでいる。ヨーガは猫のレストランで宇宙再生を見届けていることから存命で、どちらかと言うとヨーガの血がオメガの源流だと考えられるが、今までほとんどその後の経緯が語られていないままヘビーレインズに行き着いたため詳細はわからない。
- 魔王派と天界派:同人誌「YOUNG LADY STORY」でも描かれているが、「ウトナと3人の騎士」後の魔王復活後、魔王の勢力が隆盛し天界は撤退、第二魔王星アアグウアでも魔王星の人間と天界族が対立しつつも共存して生活をしている。タナティアにおいても同様の構造になっていると推測される。ただ、この魔王復活までにはかなりの時間を要している。ここから、オメガの元々居た世界はウランのワームホールのつながった時代と近く、ゲーム「スターダンス」の時間軸からはかなり遠いことが想定される。
- マーザン地域での天界信仰:ややこしいがマーザンで信奉される伝説の獅子騎士キャッツ・アイは天界騎士であり輪廻転生を繰り返す存在である。これが天界信仰として残っていると考えられる。ヨーガは伝説の獅子騎士ではなかったことから祖国を追われることになった。ヨーガの血筋にオメガがいるとするとかなり相性が悪いということが分かる。
- 武神オメガ:元ネタ探し中…見つかってません。
- 人間との間子であると噂され顔に袋を被って生活:ヨーガが実際問題として人間との間子で、獅子伝説の力をもっていなかったために紙袋をかぶって顔を隠していたので、同じ状況であり運命は皮肉である。
- 朱雀:マーザンに住まう巨大な霊獣。ゲーム「混沌のルーシー」で敵として出てくるが巨大な目玉のような頭をした恐ろしい姿形をしている。
- "赤き実":ゲーム「スターダンス」の時間軸では、マーザンで"赤き実"は邪の象徴とされ食べたものは誰であれ死を以て償うものとされていたが、そのマーザンを源流とするタナティア王家で使用されているのが不思議である。オルガ・パンドラが"赤き実"を食べてメタモルフォーゼしているので人々の印象が変わったのか、もしくはそもそも王家が資格無き者を殺すための口実か。ただハカミアがまさに獅子伝説の騎士となるために"赤き実"を食べたという歴史を繰り返しているところに因果を感じる。
- 正式なる獅子騎士:正式なる獅子騎士をゲーム「スターダンス」に照らして考えると、それは伝説の獅子騎士キャッツ・アイの転生であり、後天的に猫人にメタモルフォーゼしたところでどうにもならないということがわかってしまう。
- サクレ・クール寺院:朱雀の住まう寺院である。ゲーム「スターダンス」においてニュース等がここで修行を積んでいたが、まだ残っていて影響力を保持しているようだ。
- シシ教に伝わる半猫・ヨーガ:前述の通りゲーム「スターダンス」より天界の申し子のオデュッセイア・タンタンとマーザンの猫人の提督ブーイブーイの子。